上村光典オフィシャルサイト

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~ビジネスをハピネスにする~

上村 光典 
(エンパワーリング 代表取締役)

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2017/05/29 7:49
生き方・働き方

“いいね”の魔力は怖ろしい!

皆さんは「しくじり先生」という番組をご存知でしょうか?僕は、結構好きでよく観てるんですよね。

何らかの形でブレークした有名人が、どんな事をして干されたり、バッシングを受けたりして、失敗してしまったのかを赤裸々に告白する番組です。

ある意味、落語にも、心理学にも相通ずる、「人間の性やエゴのなす喜悲劇の数々」に笑いもあり、かつ悲しさや怖ろしさを感じながら観ています。

昨日は、かつてゲーム業界のスーパースターになった高橋名人と、Instagramの産んだスターであるGENKINGさんでした。

両方面白かったですが、僕は特にGENKINGさんが興味深かったです。

要は、謎のセレブ美男子として大ブレークしたGENKINGさんというのはまったくの虚像で、見栄っ張りのオネエがインスタで“いいね”欲しさに借金まみれでセレブ生活を装っていたというのです。

インスタで注目されればされるほど、それは酷くなり、最高1,000万円ものカードローンを背負っていたというのです。

皆さんはこのお話はどう思われますか?

僕は、「多かれ少なかれ、誰にもあるなあ」と思いました。

このInstagramやFaceBookの魔力、それは“いいね”ボタンだと思います。

よく、このシンプルな仕組みで、世界中の人の心をわしづかみしたものだと思います。

人間誰だって、多かれ少なかれ「承認欲求」があります。さらにいえば、アドラー心理学的にいえば「優越性の追求」という心理もあります。

要は、誰だって「認められたい」し、「凄い!」と思われたいのです。

その願望を、このSNSの世界では、今回のGENKINGさんのように“虚像”で叶えられやすいのです。

しかしこの話はGENKING特有のものではありません。

僕の周りにも、たくさんの方たちがInstagramやFaceBookをしています。その中にはこれに近い方が少なくありません。

実はその方は「仕事も家庭生活も上手くいっていない」のに、SNSではあたかも「仕事も家庭生活も最幸です!」というような投稿を毎日のようにあげているという方々が結構おられるからです。そういう投稿を見るごとに胸が痛みます。

しかし繰り返し言いますが、これはGENKINGさんや一部の方々だけに起きる話ではないのです。

誰にも「認められたい」「凄いと言われたい」という深層心理がある限り、見栄で虚勢を張ってしまうことが多かれ少なかれあるからです。

特に、他人事にように書いていますが、元来劣等感の塊で、その反動形成として超見栄っ張りの僕は、一番気をつけなくてはいけません。

そのことを、昨日のこのしくじり先生から戒められたように思います。

GENKINGさんはじめ、しくじり先生の皆さん、本当に有難うございます。

さて月曜日ですね。今週1週間が、皆さまにとって最幸の1週間でありますように。感謝・合掌